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『ME AND MY GIRL』
お茶会報告
PART T

4月13日(日) 宝塚ホテル  宝寿の間

お茶会報告でーす!
今回のきりやんもとっても綺麗だったじょー\(^o^)/
それではしばらくお付き合いくださいませませ。

★公演のお話
司「『ME AND MY GIRL』はファンの方々も思い入れが大きい方もいらっしゃると思いますが、
きりやんにとってはいかがですが?」

き「私も初演のころの舞台から拝見していて大好きなミュージカルでしたので、「これを今やるの〜?」みたいな…。
どちらかというと私は好きな物は観ていたい側なんですね、『エリザベート』の時もそうだったんですけど、
観るもんやわー、と思っていた作品だったので、今回上演するに当たっていろんな思いはあったんですけど、
いざ演じてみますと、楽しい中にも切ないものがあったりとか、ほろ苦いものがあったりとか、
いろんなメッセージが込められた本当に素敵な良くできた作品だと思って、舞台人として幸せを感じながらやっています」

司「前夜祭がありましたが、OGの方々との交流はありましたか?」
き「
交流というのもねえ、こちらからはなかなか話しかけづらい事でもございますが…。
あ、なんと、たまたま廊下で…本当に偶然だったんですよ、別に待ち伏せしていたわけではなく
(笑)
剣幸さんとお会いしたんですね。そういう“たまたま”がないと近付けないんですけど。
そしたら、ちょっとメイクの事でアドバイスを頂きまして。とても舞い上がってしまった事を覚えてます。
(ヒゲをつけた時のメイクの方法だったそうです)
そのあと私はスキップをしながら楽屋へ帰って…
(爆)
あんまりベラベラベラベラそれを言いふらすのもアレでしたので、隣の人ぐらいにしか言わなかったんですけど。
剣さんはね、ネイサンをやっていらっしゃったので、お髭のメイクもお手のものって感じだったんでしょうね」

司「ヒゲつながりで…、今までにたくさんのヒゲをつけてらっしゃいますが、ジョン卿のヒゲのこだわりはありますか?」
き「英国紳士の資料を見ると、ホントはもっと結構太めで濃い目の感じで、
毛先のカーブにこだわりを持ってる様なので、
前列の方やオペラグラスで覗いていらっしゃる方しか分からないかもしれないんですけど
毛先のクリッとしたカーブがこだわりです」
(司「可愛いですよね」)
き「可愛いって形容が合ってるかどうか分かりませんけれども、そういうオジサマのちょっとした…。
可愛いというより、チャーミングがいいですね。そんなおしゃれを楽しんで頂ければいいと思います」

司「ビルに「アンクル ジョン」と呼ばれますが、ご気分はいかがですか?」
き「
あの時は、いきなり気安く呼ばれてって驚きの演技をしているんですけど、嫌とかそういう事ではないですね。
見るからにそういう事を言いそうな人なんで、ビルは。「まったく下町の者は…」みたいなそんな感じですね。
別に怒ってないです」

司「今回素敵な相手役さん、出雲さんのマリアと愛を育んでいらっしゃいますが、31年と7ヶ月と3日、
いつマリアへの気持ちに気がついたんですか?」

き「いつというのは難しい質問ですが、気持ちはずっとあったんですね。別に気付いてなかった訳ではないと。
でもまあいろいろと諸事情でなかなか切り出せなくて。
告白のきっかけとなったのはやっぱりビルとサリーという本当に愛し合っている美しいカップルに出会って。
マリアも「ヘアフォード家を守らねば!」という強さも出しつつ、ちょっともろさも見え隠れしてる所へ
隙を突いたって感じですね。「今しか言う時ないぞ」って思ったんですね、きっと」

司「出雲さんのエトワールの被り物にジョン卿の“J”って付いてるそうですけど…」
き「
そうなんですよ。
舞台稽古のとき、音楽をかける前に位置決めをするので、出雲さんがエトワールの衣装のままパレードの位置決めをされてたんですね。
で、銀橋に並んだ時に瀬奈さんが「見て見て!」って教えてくださって。
まさかそんな事をして下さっているとは思っていなかったので、感動しましたね。
でも瀬奈さんは「瀬奈じゅんの“J”よ」って言ってて
(笑)
そしたらよく考えたら“J”っていっぱいいると思いながら、でもジョンの“J”だろうなと信じてます。
前を向いていらっしゃるので皆さんにはお見せできないんですけど、
組長さんながら遊び心を忘れずにやっていらっしゃるんですね」

司「マリアに話をする時にお酒の勢いを借りてる事がありますけど、きりやんはお酒の勢いで失言した事はありますか?」
き「いっぱいありますよ、そりゃ
(笑)
酒つながりでこの間のディオを思い出しますけど、今回は明るいお酒なので、ディオみたいな悪どい影はついていないな、と思いながら…。
酔っ払っている図書室のシーンなんかも、三木先生にも「酒の勢いでポロッと本音を言ってしまうとかいった感じを出してくれ」と常に言われてるので、
実生活でそんな事もあったなと思い出しながら演じさせていただいております。
でも演技ですよ!本当に酔っ払った感じにしてしまうと、よく台詞が飛んでしまうんですね。
稽古場でしょっちゅう台詞が飛んでしまうことがあったので、理性を保ちつつ…って感じですね」
(司「失言の内容とかは…」)
き「いや、覚えてないですね、残念ながら。記憶をなくすほど飲んだとかそんなんではないですけど」

司「図書室の場面で酔っ払って瀬奈さんと楽しそうに歌ってらっしゃいますが、瀬奈さんにキスされていかがですが?」
き「大変おいしい役どころでありがたいと思いながら…。サリーにもキスしてないのに、私にしてくれるんやって感じで、とってもとっても幸せな場面ですね。
お互いにあの場面はくだけた感じとか、普段の楽屋の様子そのものかもしれないんですけど、
ああいう絡みをしていると、『アーネスト・イン・ラブ』を髣髴とさせますね。あの頃は私の方が年齢が下でしたけれども。
ジョン卿もアルジャノンに通じる部分があるので、そういうのも取り入れつつ…。
でも(ダンスは)私の方が男性側におりますので、がっちりと年上としてビルをリードしたいなと思ってます」

司「スカステのナウオンでジョン卿は通風だと言っていましたが、お加減はいかがですか?(笑)
き「(笑)そうですねー。今日はね、本当に足が攣りそうになった事があったんです。
今回あんまり踊っていないからか分からないんですけど、血行が悪くなっちゃうんでしょうかね、
お芝居だけなので足に力が入っちゃうんでしょうね、芝居の途中で足が攣りそうになっちゃったんですよ。
なので、こんな雨の降る日は気を付けなくちゃいけないなと
(笑)思いました。
膝を痛めていたり、関節を痛めていたりすると、こんな日にうずくみたいなそんな感じですね。
しっかり筋肉を暖めて伸ばして気をつけたいと思います」

司「今回初演のパーチェスター、未沙さんとご一緒されていかがですか?」
き「
初めてお稽古場でパーチェスターとして声を発せられた瞬間から感動して…。
“お屋敷の弁護士”もすぐ間近で聞いていられる〜♪というか。
お稽古当初、まったくまだジョン卿として作り上げられてなかった時も、未沙さんのパーチェスターさんに引っ張って頂いたなーみたいな。
偉大なお力を更に感じている公演ですね。
図書室で酔っ払ってるシーンも、ジョンとビルがやり取りしてる間ずっと後ろでパーチェスターさん控えてますけど、すごい存在感なんですね。
それを気づかないように…、すごく私も見たいんですけど、気付かない様にするのに必死ですね。
本当に素晴らしいパーチェスターだと思います。
未沙さんはここ一年以上ずっと月組でご一緒で、それぞれの役で素晴らしい存在感を醸し出していらっしゃるんですけど、
やはりパーチェスターの格別な上手さというか、場面の居方、存在の仕方は群を抜いて素晴らしいですね。
私が言うのも生意気な話なんですけれども。貴重な経験なので、毎回毎回大事にやりたいと思っています」

司「今回の『ミーアンドマイガール』には素敵な歌がたくさんありますが、お気に入りの曲は?」
き「
そうですねえ、もう全部好きですね。オーバーチュアが流れた時から心が動いてしまうというか。
私はよくよくいつも公演の歌うたってしまうんですけれども、常にいろんな曲が流れてしまってますね。
でも、曲の流れとして良くできてるな、って思うのは幻想シーンですね。
あの幻想シーンの曲の感じがすごく好きです。『ウエストサイドストーリー』の幻想シーンにも通じるところがあるんですけど、
今までのビルとサリーの主題歌とか、出会った曲とか、サリーの歌とかの曲のつなぎ方、構成が大好きですね。
着替えているので全部は見れないんですけど、一緒に舞台裏で口ずさんでますね」

司「今回の公演での失敗談やエピソードはありますか?」
き「大きな失敗は特にないと…、私が忘れてるだけかもしれないんですけど。
どちらかというとビルなんですけど、時計の扱いは難しいですね。
“愛が地球を回らせる”のシーンの最後にビルが時計を出す時に、チェーンが絡まってうまく出せる日と出せない日があるみたいで、
いつも暗転になって二人で「やったー!\(^o^)/」とか「あ〜(-_-;)」とか言いながら左右に分かれてますね
(笑)
私もその後マリアと二人の芝居の時にポケットから出すのがうまくいく日といかな日があって、まったく舞台は生物だと思いながら…」

司「“ランベス・ウォーク”はとても楽しい場面ですけど、舞台上のきりやんはいかがですか?」
き「
役柄的にはあまり…、楽しんでない事はないんですけどね。
「もうグチャグチャになるだろうな、このパーティは」って言うのは、サリーたちが出てきた時点で思っているので、
逆にみんなが踊りだしてヤケ酒飲んでたりするんですけど、マリアさんが思うよりはだいぶ早くに「もうええわ」
(笑)って思ってますね。
だんだん皆さんそれぞれの役の個性がどんどん出てきて、いろんな事をいろんな人がやっているので、
それを見るのも楽しみですし、皆さんの壊れ具合が日毎に増しているのが見てて楽しいですね」

(司「2階には初舞台生も出てきていて豪華ですね」)
き「
豪華ですねえ。2階のお客様は初舞台生を観たらいいのか舞台を観たらいいのか迷われると思いますけれども、
ぜひぜひフレッシュな人たちと2階で更に盛り上がって頂けたらなと思います」

(司「手拍子も千秋楽にはばっちり揃うように頑張って練習したいと思いますので」)
き「まああまり無理せず(笑)舞台を楽しむことに集中して頂いて…。
だって私も難しいですもん。私も新人公演の時に難しいと思ったんですよね。
なので、そんなにムキにならなくていいですよ
(笑)ランベスウォークを観ることを楽しんでください」

司「舞台に先駆けて、ヨーロッパツアーに行かれましたが、その際の楽しかったこと、ガッカリしたしたエピソードなどは?」
き「ガッカリした事はなかったですよ。ツアーにいらっしゃったファンの皆さんの方がハプニング続きだった様ですけど、私たちは運良くその間をかいくぐって、すごい嫌だったという思いはなかったですね。
アイルランドの車の運転手さんが若干運転が粗くて、ちょっと気分が悪くなったとか、それくらいかな…。
私自身も海外旅行に行くのが本当に久しぶりだったので、すべてが楽しい思い出ですね。
一番って挙げるとキリがなくて、瀬奈さんのエッセイにもたくさん写真を載せて頂いてますけど、本当に毎日が楽しくていいのだろうかという…。半分もちろんお仕事もありましたけれども。
ちょっとお料理の味が不味かったりしても、ぜんぜんそれが嫌ではなくて、それがまた旅の醍醐味かなみたいな。
当たり外れがあるのも醍醐味かなみたいな感じで、とても楽しかったです」


司「ランベスに行かれたそうですけど、本当に空は青くなかったですか?」

き「いや…、こんな事言っていいのか分からないですけど、ふつーのとこでしたよ
(笑)
人があんまり歩いてなくて。
ランベスは今はあの…戦争で焼け野原になっちゃって、そこから区画整理があって団地街になっちゃってて、ふつ〜〜の住宅街でした。
まあちょっと格差社会というのは感じますし、移民の方々が多く住まわれてるという地域という感じなんですけど、高級車も停まってましたし。
ちょうど私達が行った時間帯が人が歩いてなかったんですよね。
だから私達が車停めて「へー」とか言って写真とか撮ってましたけど、ちょっと道行くランベスの方々は、
「あの日本人こんな普通のランベスで写真とって何しとんのやろ」と絶対思ってたと思いますね…と言うぐらい普通のところでしたね
(爆)
だから特に「あー、ランベスだ!」とか、「空は青くないし」とかそういった事を連想させる物すらなかったですね。
多分当時のランベスとは今は時代の流れで…違ってましたね」




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